●日本の鍛冶屋はここまですごかった
長い歴史を持つ日本の手道具文化を見渡したとき、傑出した質の道具を作り出した鍛冶がいる。その名は千代鶴是秀(ちよづるこれひで)。大工道具を美術品にまで昇華させた彼の足跡と、圧倒的な作品群の写真を中心に「和」の文化までをも俯瞰する三部作、ここに完結。
●千代鶴是秀写真画廊
門外不出だった作品をはじめとする貴重な千代鶴是秀の作品を一挙公開。圧倒的に精緻で美しい作品群は、道具の枠を超えている。
●第一章 師匠とその弟子
千代鶴是秀の数少ない内弟子たちや一人息子太郎のたどった足跡と哀しい結末を中心に紹介。彼らの貴重な作品も多数紹介。
●第二章 受継ぎし者たち
千代鶴是秀の作品の最も良き部分を受継いで、さらに洗練を加えようと試みてきた近現代の名工たちの群像を、生き生きと紹介。
●大工道具写真画廊
大工をはじめとする職人衆たちは、数多くの道具を使いこなしてきた。千代鶴是秀が作らなかったジャンルの名品を一挙公開。
あとがきにかえて 千代鶴是秀作品がつなぐ人々
画家千住博が所蔵する是秀の作品。彼の手に渡るまでの数奇な運命をたどりながら、現代随一の美の創造者が持つ必然を語る。
●索引
全3部作で掲載した、200点以上の作品データと掲載ページを明記。100点を越える千代鶴是秀の作品を含めた資料の全貌が見える。
シリーズ『千代鶴是秀』(ワールド・ムック596)と『千代鶴写真集』(ワールド・ムック650)も併せてご覧ください。
伝承される大工道具とその機能美。千代鶴是秀の傑作作品集。