消えゆく茅葺き民家
茅葺き民家は土地の気候風土に合わせ、土地で採れる材料を用いてつくられた日本のシェルターだ。まわりの風景に溶け込み、まるで初めからそこにあったかのように見える。その美しい姿は、私たちをしばし心のふるさとへといざなう。静かにたたずむ茅葺き民家は「住まい」とはどういうものか、私たちに問いかけているようだ。
日本のかたち
北海道から沖縄まで、9年にわたり茅葺き民家を撮影した集大成の写真群。どこかにあなたの心の故郷を見つけてください。
取材記
茅葺き民家を求めて全国を旅した紀行。取材先の方々の親切、素朴な人柄、都会に住む人がともすれば見失いがちな温かい心がしっかりと根付いている。
写真・文 小野清春