【特集】ハンドレページ・ヴィクター (Handley Page Victor )
アメリカ、ソ連に続いて核保有国となったイギリス。それに先立ってすでに核爆弾の運搬手段の開発に着手していた同空軍は各航空機メーカーにジェット爆撃機の要求仕様を提示します。選定の結果、保守的な設計のヴァリアント、デルタ翼のヴィクター、そして斬新な三日月翼という特徴をもつヴィクターが実用化され、これらの機材はそれぞれの名称の頭文字「V」をとって「3Vボマー」と呼ばれました。運用を始めてからしばらくして、空中給油任務にも使われていたヴァリアントが低性能と機体のトラブルにより退役が決定。かわりにヴィクターがその任務を引き継ぐこととなり、低空侵攻飛行に利があったヴァルカンのみが爆撃機としての命脈を保ちます。タンカーとなったヴィクターはフォークランド紛争で爆撃任務に向かうヴァルカンに給油を行ない、湾岸戦争でもヘンプ塗装に身を包みトーネードやジャガーをサポートしました。本号ではヴィクターのこうした活躍や開発経緯を詳細な記事と豊富な写真で徹底解説。また特徴的な三日月翼についての技術的考察も掲載しています。
特集 ハンドレページ・ヴィクター(Handley Page Victor)
発売日:2018.11.30
ISBN978-4-89319-278-3
カラー24ページ モノクロ72ページ 全96ページ