●重厚な古材に囲まれて、癒しの空間を楽しむ
古民家再生という価値観は、すでに家作りにおける選択肢として確立されたものになった。それは、庶民が生み出した街並みの懐かしさと、古民家自体の建築の懐かしさが、日本人の心の片隅に持つ癒しの空間として、今なお多くの人の内面に生き続けている証。再生住宅をめざす人もそうでない人も、重厚な古材と癒しの空間が楽しめるシリーズ通算9冊目。
●歴史が今に とけ込むような 記憶と癒しの宿
今号では、古民家再生事例だけでなく、誰でも手軽に古い民家の癒しの空間を満喫できる宿やカフェを特集。都会の生活から少しだけ離れたいと感じた時、人はどこかに癒しの時間を求めている。民家の再生宿では、現代人の探している安らぎを感じることができる。確かな時を刻んできた古い家の歴史が、今にとけ込むように残されている。骨太の古材や囲炉裏、昔ながらの間取りが生きた宿をとると、そこには子供の頃に過した家の温もりを必ず感じるはずだ。今号紹介の宿、カフェ、湯処でその風情を心ゆくまで味わって欲しい。
歴史が今に とけ込むような 記憶と癒しの宿